「陶額のページ」 

[ 写真をクリックされれば、拡大してご覧になれます。]




[第6代 館林源右衛門 陶額]

お釈迦さまと唐獅子を彫刻し、源右衛門窯特有の呉須を、 源右衛門手

濃み
で覆った、舘林源右衛門さんが 気力横溢 50才の時の力作です。

銘は、源右衛門さんの ご本名 「源(みなと)」 が 彫られていて、陶額の

大きさは 47cm 角です。1978年の初春、佐賀から東京に戻る際の記

念品として、窯元の展示室に飾られていたこの作品を熱望しましたが、

非売品でしたので許可が得られませんでした。関連工場の地主で源右

衛門さんと親交がありました、故 関川 功さんに無理をお願いして、何と

か譲渡して戴くことができました。小生にとって、その後の生活の精神

的な支えとなった、世界に1つしか存在しない、最も大切な宝物です。
[1A-1=1978.2]



古来より、あらゆる文明において「ライオン(獅子)」は力のシン

ボルでした。長い歴史を経て、「仏教」と中近東〜インド〜中国〜

日本へ伝搬した「獅子」について、「獅子と狛犬の違いは・・・?」

に、興味深い記事が掲載されています。是非とも、ご参照下さい。


「源右衛門手濃み」については、佐賀ときめき大学の

肥前陶磁器の世界 > 陶磁器を学ぶ > ときめき道具

探訪 > [ 筆・絵付け ] や源右衛門窯HPの工房訪問

職人技・下絵付け師 を、参照下されば幸いです。

そして、スタッフブログ・源器の「濃みの技!」には、

絵付け職人さんの直々のご意見が、載っています。

また、ルピシアだより No.260号 の「下絵付け」 に

は、とっても興味深い記事が、掲載されています。


2001年11月27日、第六代 館林源右衛門さんの13回忌に当たり、

NTV の昼の番組「おもいッきりテレビ」の「きょうは何の日」コーナーで

源右衛門さんの ご功績と、源右衛門様式 について、放映されました。

NTV のHP >おもいッきりテレビ>きょうは何の日>バックナンバー>

2001年11月27日 をアクセスされれば、その概要を ご覧になれます。




[3つのミニ陶額]

3つとも、額の大きさは 10cm角、陶板の大きさは 3cm角の可愛らしい

ミニ陶額です。左は 夫婦雛、右は 唐子供が描かれていて、小粒ながら

染錦の美しさが、凝縮されて輝いています。 これらは、源右衛門窯・窯元

で購入しました。中央はエキゾチックな南蛮船が趣深く描かれています。

磁器製の家紋額や表札までも、源右衛門窯に特注された方から、ネット

オークションを通して譲渡して戴いて、とても感慨深い作品となりました。
[1B-1,2 & 7=1977.10 & 2011.7]




[ミニ陶額・兜絵と夫婦雛]

金彩の脇立をアクセントにして、兜鉢、篠垂、眉庇、吹返、シコロ など

が、陶芸の極致とも言える沢山の色を緻密に配して、丁寧に描かれ

ています。また、錆釉色の兜の緒と源右衛門手染付濃みの背景は、

兜全景を落ち着かせて、さらに気高い作品となっています。額の大

きさは、僅か12cm角ですが、見る人を圧倒するような美しさです。

右は、後日入手した、同じ構成から成る 佳味豊かな夫婦雛絵の陶

額です。両方共、ネットオークションで、辛うじて 蒐集出来ました。
[1B-3 & 1B-10=2003.12 & 2012.2]




[ミニ陶額・ミナイ手人物絵1]

ミニ陶額は、何処でも気軽に飾れる身近な工芸品です。左の陶

額には、葡萄畑で働く可憐な少女が描かれています。地味な配

色で、素朴で庶民的な愛らしさが 好ましい。 右の陶額は、弦楽

器を弾いている美青年の姿が、優雅に表現されています。上の

陶額の画像は、アッシリア地域(現在のイラク北部)などで発掘

された人面鳥身の守護獣と思われます。多彩な絵具で描かれ

た像は、黄釉濃により夢幻的な情景を醸し出しています。これ

らは、上記の「3つの陶額」 と同一構成です。すべて、大勢の

応札者で賑ったネットオ−クションで、何とか蒐集出来ました。
[1B-8,9 & 15=2011.8,12 & 2015.12]




[ミニ陶額・ミナイ手人物絵2]

陶芸の粋を集めて、美麗にミナイ手人物絵が描かれている 2つ

のミニ陶額です。左は、若い王族の男女の姿態が、煌びやかな

配色によって、活き活きと描かれていて、気品に満ちています。

右作品の初々しい若者が撥で奏でる三弦楽器は、中東→中国

(火不思)→琉球(三線)→堺(琵琶)と伝播した、トルコ系民族

のク−ブ−ズなのでしょうか・・・・・・・? そして緑釉濃は、広々

とした草原をイメ−ジしているように 思われます。香気が漂う

ような衣裳や自信に満ちた表情に、魅了されます。 額の構成

は、上記の「兜絵の陶額」と同じです。両方とも、ハンマ−タイ

ムを延長したネットオ−クションで、辛うじて落札出来ました。
[1B-5 & 15=2008.12 & 2018.11]


ク−ブ−ズは 英語表記で「Qubuz」。10世紀頃のトルコに

現れた 撥弦のリュート属楽器で、西南はアラビアから、東

は中国にまで広まる。中国(元)で、「火不思 (ほぶす) 」と

音訳された。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・コトバンクより引用。





[机上陶額・緑彩葡萄絵]

源右衛門窯の代表的な紋様・緑彩葡萄絵が、11cm角の陶板に

心を込めて美しく描かれて、18cm角の額に組込まれています。

背後下部には、奥行きが6cmになる支え木が取付けられている

ので 気軽に飾れます。ずぼらで不器用な小生が、飾り棚を作っ

て飾りたいと言う欲求に駆られたほど、魅惑的な陶額です。熾烈

なネットオ−クションを何とか凌いで、幸いにも蒐集出来ました。
[1B-12=2013.5]




[机上陶額・染濃「源」]

名窯の秘染により、源右衛門窯を代表する商標で「源コレクシ

ョン」
の象徴と言える 「源」が、滑らかなタッチで丁寧に描か

れた陶額です。木枠は17cm角で銘木の木目が美しく、頑強

な作りになっています。陶板は10.5cm角です。滅多に入手

出来ない非市販品ゆえに、ネットオ−クションでは熾烈を極

めましたが、何とか蒐集出来ました。 INDEX ペ−ジには、一

周り小さい10cm角の相似品を、以前から掲載しています。
[1B-11=2013.4]




[陶額・染濃軍配唐団扇絵]

染濃手法を駆使して 数多くの名家の家紋を陶板に描き、優美な

源右衛門窯飾り額にして供給されている事は、興味深く感じてい

ました。偶然にも、この軍配扇絵の陶額をネットオークションで見

つけて、軍配扇が家紋に使われるのか半信半疑でしたが、応札

して蒐集しました。 軍配扇紋は団扇紋の一つで、元来 団扇は

涼具として古くより用いられ、扇ぐという行為は神を呼び寄せる

ものから、団扇そのものが神の依代 (ヨリシロ=神霊が寄り着く物)

として尊ばれて、家紋の中で最も古い紋の一つになったと言わ

れます。合戦時に指揮する武将が、軍配団扇を用いて 神威を

呼び寄せ勝利を祈ったことから、軍配扇は、尚武的・瑞祥的(武

道や武勇を重んずる)な家紋と言われています。詳細は、 「家紋

のいろは」
を ご参照願います。陶額の寸法は、35cm角です。
[1A-29=2015.6]




[陶板・むつごろう]

有明海の代表的な魚 ”むつごろう”が、源右衛門窯特有の染付けで、

ユーモラスに描かれた、15cm角 の陶板です。干満潮差が極めて大

きい有明の泥海で、逞しく生きる ”むつごろう”の生態が、民芸調に良

く表現されています。40年前(有明海に面した 佐賀空港の建設の話

題が、賑やかになってきたのはこの頃です)、楽しく遊んだ「のろ」の遠

浅海岸が、懐かしく思い出されます。佐賀市在住の方から、インタ-ネ

ット オ-クションを通して購入することが出来て、感慨もひとしおです。
[1C-1=2002.2]

説明書には、「有明海にすむ珍しい魚、むつごろうを源右衛門窯

の秘色呉須の染付でコ−スタ−としました。暮らしの中の新しい

アクセサリ−として お楽しみ下さいませ。  * ティ−ポットや土瓶

等の敷もの、カッタ−ボ−ド、あるいは壁掛けなど、色々なものに

ご利用下さい。  源右衛門窯主 敬白」 と、記載されていました。


相互リンクを快諾して戴いた[大和の土鈴]で、 [大和の土鈴]

動物の土鈴 >魚4 と辿り、ムツゴロウの画像をお楽しみ下さい。






[ミニ陶額・染付製陶窯焚き図]

文献2の42頁には、六代館林源右衛門さん作「支那人製陶之図」

の陶板が掲載されてます。現在も 福岡の名料亭「とり市」 に保管

されていて、訪門すれば 何時でもお見せして戴ける旨、ご店主の

松本さんから親切なご通知を戴きましたが、中々実現出来そうに

ありません。幸にも この作品の一部を切り取ったようなミニ陶額

「製陶窯焚き図」 を、ネットオ−クションで見出して、蒐集出来ま

した。登り窯で、下帯一つの窯焚き職人さんが逞しく働く、活気

に満ちた情景が微笑ましい。大きさは、各辺共 6.6cm角です。
[1B-20=2018.4 ]

一般に 登り窯とは、陶磁器等を大量に焼成するために、

炉内を各間に仕切り、斜面等地形を利用し 重力による燃

焼ガスの対流を活かして、焼成時に炉内の各製品が、均

等に加熱されるように 工夫された形態の窯を言います。





[陶板・双鯉]

濃淡の染付け濃みが美しい波紋をバックに、仲睦ましい真鯉と緋鯉

が生々と描かれている、19.5cm角の陶板です。拙宅の新築に合

わせて、浴室に飾って楽しもうと思い、ネットオ-クションで 35cm角

の陶額として落札しました。陶板だけを取出して、 TOTO バスルー

ムの壁面に貼り付けて、入浴の度毎にのんびりと鑑賞し癒されてい

ます。願わくば、壁面と同一面で、横長の美しい陶板が組み込める

ようなユニットバスが在ったら......と、勝手な思いを巡らせています。
[1A-6=2004.2]




[陶額・古代花鳥紋]

美しいお皿は大切な食器であると共に、額皿にして鑑賞して楽しみ

たいと思うのは、ごく自然な欲求と思われます。この陶額は、厚さ:

約1.5cm、辺:約15cm の方皿が 組み込まれています。方皿に

は、鳳凰、石榴などの吉祥紋が、太湖石や草木 そして染付濃みと

調和して、染錦で大らかに描かれています。見込みの左下隅には

「源右衛門」銘が、筆書きされています。文献1 の図版-50には、

長方皿が掲載されています。ネット オ-クションで落札致しました。
[1A-8=2005.7]


後日、この絵皿に触発されて、美麗な角鉢を入手しましたので、

[染錦の皿・鉢] に掲載致しました。合わせて ご覧願います。

また、当HPの開設10周年記念に、上記図版-50の長方皿を

蒐集出来ましたので、掲載しました。ご一見下されば幸いです。





[陶額・染錦松鶴図]

上掲の陶額と同様、染錦で松鶴図が丁寧に描かれた、同じ大きさの

方皿が、約24cm角の木枠に組み込まれています。この美しい吉祥

紋様については蓋物のページ に記載してあり ますが、周辺の臙脂

色の布地とのコントラストも素晴らしい。蓋物は冷蔵庫の中に収納さ

れてしまいがちで、目に触れるチャンスが 制限されてしまいますの

で、ネット オ-クションに出品された好機に、この額を落札しました。
[1A-12=2006.10]




[ミナイ手・青年狩猟絵の陶額]

ペルシャの美青年がきりりと弓弦を引き、正に矢を射る瞬間が描か

れた優美な陶額です。絵額と陶板の大きさは、下記の葡萄収穫繪

の陶額と同一です。髪,眉,瞳は黒釉、衣装は 黄・緑・茜釉、草花

は 赤・緑・茜釉、弓矢とブーツは錆釉、そして背景には染付けによ

る源右衛門濃みと、実に豊麗な色彩が用いられていて、惚れ惚れ

とする気高さです。ネットオ−クションでは大勢の方々が渇望され

て、厳しい競合となりましたが、何とか落札することが出来ました。
[1A-14=2007.2]




[ミナイ手・ペルシャ美人絵の陶額]

この陶額も 約22cm角で、陶板は10cm角です。制限された上

釉を上手に配色して、ふくよかなペルシャの美女が、艶やかに優

美に描かれています。特に上品な肌色、真っ黒な髪の色、円らな

瞳は、気品に満ち満ちていて、持っている一輪の花と共に、心底

魅了されます。纏っている茜色の衣装も優雅で好ましい。ネット

オ−クションでは、締め切り時間を大幅に延長する激戦でした。
[1A-19=2009.12]




[ミナイ手・葡萄収穫繪の陶額]

額の大きさは約22cm角、陶板の大きさは10cm角、背景全面に黄

彩色を配色して、葡萄を摘み取る若いカップルが、ミナイ手で明快に

描かれた優雅な陶額です。現代化された古伊万里の染錦の美しさと

ペルシャ古陶磁器のエキゾチックな美しさが、相乗し融和されていて

強い感動を覚えます。インタ−ネット オ−クションのご出品者が、勘

違いされたようで、ミニ陶額の寸法で出品されたため、割高と解釈さ

れたのか、コンペチターが全く現れず、幸運な落札者となりました。
[1A-7=2005.3]


海の色を思わせる呉須の染付けなどに、独特の味わいを表現する

六代目館林源右衛門。「新しい生活への提案」を主張して、和洋食

器から家具、インテリア磁器など幅広く源右衛門調を広げる。「合理

性、機能性に走り、大切なものを忘れていないか」という。 イスラム

陶器と古伊万里を融合したミナイ手磁器に境地を開いている......。

朝日新聞 [新人国記-761/June 13 1984 ] より抜粋転載。




[ミナイ手陶額・若い男女と小鳥]

額と陶板の大きさ及び額の構成とも、上記の葡萄収穫繪の陶額と同

一です。落ち着いた色調で、仲睦まじい若い男女が小鳥と戯れてい

る、実に平和な情景が緻密に描かれています。郊外から 都心へ移

られて、居住スペ−スが縮小したため、やむなく手離すことになった

女性から、インタ−ネット オ−クションを通して譲渡して戴きました。
[1A-13=2006.12]


三笠宮記念図書館・語る会 ヤマンラール水野美奈子先生のお話

は、中近東・セルジューク朝の文化を背景にして、ミナイ手陶器に

ついて、要領よくかつ解り易く、解説されています。乞うご一見!





[ミナイ手陶額・天女]

額と陶板の大きさは、およそ35cm角と18cm角です。羽衣伝説の

ような天女が、源右衛門濃の空間に散りばめられた花々に囲まれ

て、ゆったりと描かれて気品に満ちています。磁胎を活かした肌の

色も艶やかで、多彩色の衣装も優美です。応札者で賑ったネットオ

−クションを 何とか凌いで、落札に漕ぎ着けることが出来ました。
[1A-30=2015.7]




[陶額・飛翔双鶴]

凛として活気がある仲睦まじい二羽の鶴が、張りつめた大気の中を

飛んでいる姿が、とても美しく描かれている 35cm角の陶額です。

呉須の発色と源右衛門濃みの美しさに、心底魅了されます。厳しい

ネットオークションの応札合戦を凌いで、ようやく 入手出来ました。
[1A-15=2008.4]




[陶額・染付け山水絵]

スケールの大きな清々しい山水画が、染付けで丁寧に美しく描かれた、

56cm角の大きな陶額(陶板の大きさは28.5cm角)です。真っ白な

磁板と染付けの発色のコントラストがとても素晴らしく、幽玄な風景の中

に引き込まれてしまいそうな力強さがあって、心底 魅了されます。凌ぎ

を削ったネットオ−クションに加わり、何とか入手することが出来ました。
[1A-17=2008.12]




[陶額・山茶花]

山茶花の 清楚な美しさが、染錦で 丁寧に描かれています。陶額の大

きさは 34cm 角です。34年前、源右衛門窯・窯元で、家内がすっか

り魅了されてしまい、転勤で 佐賀から東京に戻る時に、購入しました。
[1A-2=1978.2]




[陶額・秀峰 御船山]

武雄市にある、花の名庭園の御船山が、染付けで趣深く表現されてい

る 22cm角の陶額です。40年前、有田陶器市の帰り道、夫婦同伴で

訪れた、つつじが満開であった御船山庭園を、鮮烈に思い出します。

佐賀の名山:天山と比較すれば小規模ですが、中国の山水画を彷彿さ

せる美しい秀峰です。インターネット オークションで、蒐集出来ました。
[1A-5=2002.10]


この庭園は、武雄藩 第28代領主鍋島茂義公が造園し、唐船に似た

姿から、唐船山とも呼ばれています。古くから霊山として崇められ、奈

良時代に名僧行基が入山し、五百羅漢を刻まれたと言われています。

この五百羅漢は、西側の洞窟に安置されています。春には 5千本の

桜と5万株の躑躅が、御船山の断崖を背景に見事な景観を作ります。

[御船山観光ホテルHP]/ [御船山楽園]より抜粋し引用)




[陶額・蒸気機関車と新幹線0系]

初期の蒸気機関車と新幹線0系電車が、源右衛門ブル−で美しく描かれ

れている二つの陶額です。どちらも額の大きさは 34cm角、陶板(枠内)

の大きさは 約19cmです。大胆な発想と力強い作風に、自由奔放な「古

伊万里の心」を大いに感じます。蒸気機関車の陶額は、国鉄時代に門司

機関区の記念品として、商品企画されたとのことです。 新幹線 0系電車

の営業終了直前に、陶額がネットオ−クションで出品された奇遇に、深い

感慨を覚えます。鉄道ファンも オ−クションに参加されたと見えて、厳し

い競売となりましたが、何とか凌いで蒐集品に加えることが出来ました。
[1A-18 & 23=2008.12、2011.12]


蒸気機関車は、安政時代(1854〜1860)に佐賀藩で製作された、日

本初の蒸気機関車と言われています。陶額は1960年代の作品です。





2013年10月に運行を開始した、九州各地を巡り、自然・食・温泉・歴史

等を楽しむ観光寝台列車 [ななつ星] の陶額の発売を期待しています。




[陶額・和蘭船]

日本の磁器発祥の17世紀に、唯一 西洋文化を運んできた和蘭船。

また、和蘭貿易の主要品目となった古伊万里。陶芸の精緻を 尽くし

て、大洋の風を満帆に受けて進む和蘭船が、美しく描かれています。

額の大きさは、僅か 22.5cm 角と 小振りにもかかわらず、存在感

の大きな陶額です。インターネット オークションで、入手出来ました。
[1A-3=2001.10]




[陶額・和蘭船その2]

上の和蘭船の陶額よりひと回り大きい(陶板:14cm角、額:26cm

角)陶額です。これから帆を張って、海風を受けて出帆するのでしょ

うか、甲板で忙しそうに働く船員が ユーモラスに描かれています。

源右衛門手染濃による空の広がりや、港内の静かな波が とても美

しい。ネット オークションの鍔競り合いを凌いで、入手出来ました。
[1A-6=2008.11]




[陶額・和蘭船その3]

陶芸技術の粋を集めて、大海を悠然と進む和蘭船が、写実的に力強く

描かれた 35cm角の陶額です。空、海、雲の様子から風を感じ、穏や

かな航海日和の情景に 惚れ惚れと魅了されます。それ故に、白熱の

ネットオ−クションになり、やっとの思いで蒐集することが出来ました。
[1A-27=2014.11]




[ミニ陶額・南蛮人&南蛮船]

拙宅のように狭小でも、僅かな空スペースを活用して、陶芸の美を楽

しめることを如実に示してくれるようなミニ陶額で、いずれも染錦の

技法を駆使して、丁寧に描かれた南蛮人や南蛮船絵に、魅了されま

す。上は、スタンド方式でも壁掛け方式でも使えて好ましい。下の陶

額の木枠は15cm角、陶板は僅かに3.5cm角しかありませんが、

金銀の縁取など、陶芸職人さんの手業による趣向に感服します。全

て、厳しいネットオークションを通して、蒐集することが出来ました。
[1A-30,1A-31 & 1B-16=2016.4 &10,2017-1]




[陶額・古時計絵の印籠]

china:磁器、japan;漆器、と言われるように、世界の最先端を行く工芸品

に国名が使われるのは、無理からぬことと思われます。磁器板の表面に

描かれている、精緻を尽くした漆器製の印籠に興味をそそられて、熾烈を

極めたネットオ−クションで蒐集出来ました。硬冷な磁器面に、木と漆の

温もりが、絵筆で美麗に表現されていて、背景の源右衛門手濃が、金箔

の古時計と根付の趣を、益々高めています。額の寸法は35cm角です。
[1A-35=2018.8]




[[陶額・粟に鶉]

古伊万里の代表的作品「染付鹿之子地紋鶉粟図大皿」を現代化した、

[古伊万里風染付粟に鶉図]大皿は、名窯・源右衛門窯の屈指の代表

作品です。この陶額には、鹿之子地紋(或いは 蛇の目紋)こそ ありま

せんが、仲睦まじい一対の鶉は 染付けで、粟は 金彩で描かれた、独

特な作風となっています。大皿は 高額過ぎて、とても 手が届きません

が、この小さな陶額は、気軽に 身近に飾ることができる、心暖まる 貴

重な作品です。インターネット オークションで 落札し、入手出来ました。
[1A-4=2001.11]


なお、古伊万里風染付粟に鶉図 大皿は、文献1では図版-1,文献2で

は P.46、文献3では P.27 に掲載されています。また、源右衛門窯HP

住まいのやきもの でも、観賞出来ます。ご参照下されば、幸いです。

染付鹿之子地紋鶉粟図大皿は、 栗田美術館・館蔵伊萬里名陶130選

で、No.073 をアクセスされれば、ご覧になれます。また、文献7「伊萬里

・鍋島名陶展」の No.62 にも、掲載されています。御一見を奨めます。





[陶額・萬暦唐子絵]

三人の唐子が楽しそうに独楽遊びする様子が、染錦で美しく描かれ

ている陶額です。2006年は 1月29日が春節で、旧暦のお正月を祝

う春節に思いを馳せて掲載致しました。 一辺が35cmの方形の優

美な造りの陶額ですが、初めて源右衛門窯を訪れた時に、ショ−ル

−ムに飾られていたことを懐かしく思い出して、多人数で競っていた

ネット オ−クションに、必ず落札する意気込みで 飛込んで、入手出

来ました。栞には、次の様な「唐子の由来」が記載されていました。
[1A-9=2005.7]


中国人風の童子の遊戯の文様が磁器に描かれているのは、中国明

・清時代の景徳鎮のものに数多くみられます。肥前地方の磁器もそ

の影響をうけて染付の唐子文様を描くようになり特に松浦藩三河内

では藩の指定文様とされ尊重された時代があります。これらの伝

統と歴史をふまえ源右衛門窯では、新しい色調を加えてみました。





[陶額・蝶と鉄線花]

黒色の木枠の外径が約50cm、陶板は28cm角で、黒揚羽の蝶が蜜を

求めて、竹垣に優雅に咲いた鉄線の花に舞い下りる様子が、活き活きと

描かれている、大きな陶額です。伝統的な古伊万里の花鳥風月の一片

が、しっとりと現代にアレンジされていて、その美しさに心底魅了されま

す。背景を覆った 淡い源右衛門手染濃で、香しい夏季の涼風を感じま

す。ハレ-ションを防ぐため斜めから撮影して、外枠をトリミングしている

ため、現品の迫力を半減させているのが残念です。ネットオ−クション

では、多くの方々が応札に加わって、やっとの思いで 蒐集出来ました。
[1A-25=2012.8]


この美しい作品については、源右衛門窯 Online shop のインテリア

/観賞用に掲載されてます。ぜひ、ご一見下さるよう お奨め致します。






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