「灰皿のページ」
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小生は煙草を嗜みませんが、食器とは別の趣きがある
灰皿が、美しいが故に、何となく集まりました。七宝紋
の卓上ライターを 工芸陶磁器 に、掲載しています。
[獅子台付き花唐草紋の灰皿]
気品がある優雅な染付・花唐草が、全面に描かれていて、とても美
しい。しかも、台皿に配置された精緻な三頭の白磁獅子が、上皿を
支えている構成は、他に類を見ません。台皿の外径:19cm、上皿
の外径:13.5cm、高さ:10.5cmで、とても均整が取れた大きさ
です。共箱に使用されていたクッション材は 大鋸屑であったので、
恐らく 40年以上も前の作品と思われますが、名窯の制作意欲が
ひしひしと感じられます。ハンマ−タイムを大幅に超えたネットオ-
クションで、幸運にも落札して、ようやくの思いで蒐集出来ました。
[10A-19=2012.10]
[青彩菊繪の長方皿]
清潔な紋様とバランスが良く取れた優美な形で魅了される、青彩菊
繪の長方形皿です。ペン皿?珍味口取り皿?などと、用途を深く考
えずに、源右衛門窯・窯元で購入しました。ずっと、飾り棚に置いて
楽しんできましたが、呑気なことに、後になって灰皿と知りました。
この紋様は、特に家内が好むことから、茶碗,方皿,蓋物やコ−ヒ
−カップなども入手致しましたので、別ページに掲載してあります。
[10A-1=1978.2]
[因の島絵の長方皿]
外形は、長さ24cm、幅9cm、高さ4cmで、上の青彩菊繪の長方皿
と同じです。真白な磁胎面をキャンバスにして、発色の良い染付の
滑らかな筆運びで、瀬戸内海の因の島が、美しく描かれています。
前の保有者の説明では、昭和40年代の作品とのことでしたが、絵
の様子(西瀬戸自動車道の着工前?)や、おが屑のパッキングか
らも肯けます。早い者勝ちのネットオ−クションで蒐集致しました。
[10A-28=2017.6]
[染錦・魚紋の円形灰皿]
染錦で かさご(江戸時代には、勇ましい姿が武家に好まれ、端午
の節句に飾られた。深釣りも楽しめて、和洋の料理に適し美味。)
と、はっかく(昔は、”魔除”として玄関先などに飾ったりしたそうで
す。現在は滅多に獲れず、珍魚となり高級魚。)と思われる魚が美
しく描かれた、最長径が16cm、高さ3.2cmの灰皿です。小さな
作品にもかかわらず、躍動的な構図により存在感が大きく、心底
魅了されます。ネットオークションで落札して、蒐集 出来ました。
[10A-17=2008.6]
[染錦・小鳥紋の円形灰皿]
形状は上記の魚紋の円形灰皿とほぼ同一(全高:2.6cm)です。
共箱に書かれた文様は小鳥紋ですが、茶褐色釉の繋ぎ紋の中に
ダークグリーンの上釉を背景にして、愛らしい雀が写実的に描か
れていて、とても趣があります。この美しい絵の上に、煙草の灰や
ヤニで汚すことなど、想像もしたくありません。締切り間際のネット
オークションに果敢に参戦し、運よく入手することが出来ました。
[10A-34=2022.4]
[染錦・丸紋の円形灰皿]
古伊万里でも多用された、吉祥幾何紋を代表する丸紋が、落ち着い
た色合いで、外周に趣深く描かれています。きっちり嵌合する平蓋
の表面は染付濃みが美しい。灰皿の出番が全く無い我が家では、
外形:11cm、高さ:7cmの ぽってりした可愛らしい形状に目をつけ
て、甘味料スティック立てに活用しています。このうつわも、多数の
応札者で鎬ぎを削った ネットオークションで、何とか入手しました。
[10A-14=2006.10]
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[野菜図と梅鳥紋の灰皿]
特徴ある形状が対照的な二つの灰皿です。左側のお皿は、深さが
大きく、梅鳥の図柄と相俟って、和の美しさに魅了されます。右側の
お皿は、鍔部を大きく構成して、流暢な筆捌きで色々な野菜図が、
染付けで描かれていて、一服つけた時の楽しみが倍加しそうです。
どちらもインターネット オークションで落札して、入手出来ました。
[10A-2,10A-3=2000.11,2001.4]
[2つの萬歴風龍繪の灰皿]
迫力ある龍が、染錦で萬歴風に見事に描かれている、2つの角形
の灰皿です。左の作品は、見込みの緑龍と表面(長さ:24cm、幅
:9cm)に配置された 雅味ある花柄と相俟って、目映いばかりの
白磁の美しさに、名窯の技術の高さを、窺い知ることが出来ます。
右の作品は、赤龍と青龍が 表面と側面に花唐草に囲まれて対称
的に配置されている構図が好ましい。大きさは、下記の古染風・
藤絵の方形灰皿と同じ方形です。何れも ネットオークションで辛
うじて落札して蒐集出来ましたが、これらの美しいお皿を、煙草
の灰とヤニで、汚してしまうことなど、どうしても考えられません。
[10A-4 & 20=2002.1 & 2013.3]
[色入山水絵の卓上揃]
右は、見込みと両側面に、闊達な筆捌きで 色入山水絵が描かれて
いる灰皿です。色絵のみならず、長径が 9.5cmの楕円形の造形
も、枯淡な気品を備えています。上縁の錆釉が、全体の美しさを引
き締めていて、底面には 「源」 の一文字が、力強く刻まれていま
す。喫煙しない小生ですが、見事な出来映えの作品に魅了され、
ネットオ−クションで蒐集致しました。前の持主は、1995年頃佐
賀県の骨董市で、超稀品として、購入されたとのことです。左は、
同系の文様が描かれている小花瓶で、後日、上記灰皿と一対
で「卓上揃」であることを知り、ネットオ−クションで求めました。
[10A-5,5A-20=2003.12,2005.10]
[青磁・木ノ葉紋の灰皿]
源右衛門窯 ONLINE SHOP の家庭食器の変遷によれば、この紋様は
昭和46年に始まったニュ−ヨ−ク・ティファニ-社との共同開発で造ら
れ、当初は「Tiffany 源」のブランド名で発売された後、同50年に「洋食
器 カトラリ−」として発表されました。由緒ある優美な紋様と、江戸時代中
〜後期の古伊万里に見られる伝統技法を復元した青磁が、14.5cm
外径の小粋な灰皿に忠実に再現されていて好ましい。煙草には 全く
無縁な拙宅ですが、身近に置いて観賞用として活用しています。幸い
にもネットオ−クションで、掘り出し価格で落札して、蒐集出来ました。
[10A-21=2013.8]
「Tiffany 源」銘の大皿を、染付・皿鉢 に掲載しました。 ご参照下さい。
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[古染風・藤絵の方形灰皿]
大きさは、両辺とも 13cm、高さ 5cm、開口部が7cm角です。
自由奔放に、しかも端正な画風で古染風の藤が描かれている灰
皿です。仄かに青味を帯びた白磁の面は、しっとりと落ち着いて
好ましく、気品を高めています。煙草を嗜まない拙宅では、香皿
に活用してます。ネットオークションで、何とか落札出来ました。
[10A-11=2006.4]
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[染付け山水・祥瑞の角灰皿]
形状並びに大きさは、上記の角形灰皿と同一です。上面は、趣き
深い山水絵と心安らぐ祥瑞絵が、対角線で二分された 独特な絵
模様になっていて、側面は渋い染濃みで覆われています。一服点
けた時に、豊かな休憩時間に成りそうです。この角灰皿も、ネット
オ−クションで 幸運にも落札出来て、コレクションに 加えました。
[10A-13=2006.9]
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[染錦・鉄線花絵の角灰皿]
13.8mm角の前面に、源右衛門手染付濃みを背景に鉄線花の絵
が、しっとりと優雅に描かれている角灰皿です。高さは4.5cm、皿
部の外径は7cm角で、洒落た構成や底部の鋸歯状紋も好ましい。
この鉄線花のデザインは、昭和50年に宮内庁に納められれた、大
壺<染錦鉄線花>の文様がベースになっています。拙宅では、誰も
煙草を嗜みませんが、この精緻で美しい紋様に魅せられて、ネット
オ−クションで入手しました。和室の飾り皿として活用しています。
[10A-18=2011.6]
大壺<染錦鉄線花>は、文献1,文献3、
並びに源右衛門窯の
公式サイトの
住まいのやきもの の中に、掲載されています。
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[染錦・柘榴絵の角灰皿]
上記の灰皿と同じ形状です。古風で落ち着いた柘榴絵が、フランジ
面に丁寧に描かれていて、今や遠くになりつつある昭和の雰囲気
を醸し出しています。これと同系文様の作品は、染錦の皿・鉢にも
「柘榴絵の皿&鉢」を掲載してありますので、ご参照願います。早
い者勝ちのネットオ−クションで、目敏く見つけて蒐集出来ました。
[10A-24=2016.2]
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[朱濃金彩・草花紋の灰皿]
フランジの表面には、朱濃の上面に金彩の草花紋が緻密に描か
れていますが、どのようにして描画したのかと、考えてしまうほど
繊細で上品です。フランジは 差し渡し17cm の正八角形、全高
は4cm、染濃の灰受け部の内径が8.5cmの形状です。カメラ
ワークが未熟で、本物の良さが 表現出来ていないのが、とても
残念です。ネットショップで目敏く見つけて、即刻 購入しました。
[10A-29=2018.2]
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[染付濃・草花紋の灰皿]
フランジ径:17.5cm、高さ:5cm、丸味を帯びた可愛らしい形状の
灰皿です。フランジの表面には、清潔感たっぷりの源右衛門染付濃
で抽象的な草花が、大らかに伸びやかに描かれていて、束の間の
休憩時間を豊かにすることでしょう。軽妙洒脱な字体で、銘「源」が
底面に書かれていて、六代源右衛門さん 直々の作品であると判
ります。早い者勝ちのネットオークションで蒐集出来ましたが、喫
煙しない小生は、メモリ−カ−ドの保管容器に、利用しています。
[10A-27=2017.4]
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[緑彩唐草の灰皿]
きめ細かく丁寧に、染付けで描かれた花唐草と緑彩濃みのアレン
ジは、他窯より抜きん出た、独特の美しい紋様だと思います。それ
が外側面と見込みに描かれている、優美な形状の灰皿です。大き
さは、口径が9cm、高さが3cmで小振りですが、とても上品です。
インタ−ネット オ−クションに出品されて、煙草を嗜まないのに、
つい応札して、入手致しました。別にネット オ−クションで求めた
同じ繪柄の栓抜きと共に並べて、身近に飾って楽しんでいます。
[10A-7,4C-5=2005.3,2004.11]
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[染付・古伊万里風草紋の灰皿]
輪花のフランジの最大径は 22cmもあって、高さが 4.5cmの頑強
な灰皿です。フランジの表面に、しなやかな筆捌きで描かれている
古伊万里風草紋がとても優美で、気品に満ちています。 灰受け皿
の内外側面には、丁寧に染濃みが施されていて、細部への心配り
を感じます。 これもネットオ−クションに応札して、蒐集出来ました。
[10A-23=2015.10]
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[染付濃・唐草紋の灰皿]
フランジの外径が 21.5cm、高さが 6.5cm、大き目な円形灰皿
です。重厚感に富んだ美しい形状のフランジ、見込み、外側面に
は、手描きの極限を思わせる秀麗な染付濃・唐草紋が、濃密に
描かれていて好ましい。後で蒐集した左の灰皿は、上記の緑彩
唐草紋と同一寸法です。共に禁煙ブ−ムの影響か、ネットオ−ク
ションで競合者が無く、初期設定価格で入手出来て幸運でした。
[10A-22 & 32=2015.4,2019-2]
後日、文献3 - P.86 に、掲載されていることを知りました。
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[染付・岩波紋の灰皿と夫婦湯呑]
ダイナミックな岩波紋が全面に描かれていて、清潔感に富む灰皿と
湯呑です。灰皿のフランジは、差し渡し22cmの八角形輪花で、胴
部の深さは3.5cm、吸い殻をしっかり受け止めてくれる構成で、染
濃の色調も好ましい。 湯呑(大)の蓋径は8cm、全高は12cmで
す。抓みの周囲は 錆釉で彩られていて、丁寧な仕上りに 心が和
みます。蓋の裏側には、紋様の「岩波」が 筆書きされていて、職
人さんの この器への強い意気込みを感じます。両方とも、早い
者勝のネットオ−クションを通して、蒐集することが出来ました。
[9B-67 & 10A-30=2018.7 & 11]
同じ文様の長方皿は、「 染付けの皿・鉢 」に掲載済みです。
[染付濃・章魚唐草紋の喫煙具]
気持ちが静まるような源右衛門ブル−に、心底魅了されます。
極致の筆捌きで描かれた、緻密で白藍反転の章魚唐草が 眩
いばかりです。灰皿の構造は、上記の染付濃・唐草紋の灰皿
と同じで、どっしりとした安定感が素晴らしい。ライターの外径
と火打ち金具を含めた高さは、共に 約8.5cmで、球体の質
感に胸がときめきます。白熱した ネットオークションを 想定し
ていましたが、コンペチタ−が現れず 幸運でした。喫煙しなく
ても、和室・洋室を問わず、インテリアチャームに 好適です。
[10A-26 & 4I-2 = 2017,2]
[染錦・唐人絵の煙具]
共箱には、筆書きで 「煙具」 と記載されていましたので、受皿付
きのシガレット入れなのでしょうか? 用途が はっきりしないまま、
ネットオ−クションに応札して蒐集出来ました。萬歴風の唐人絵
が、本体にも 受皿にも 趣き深く描かれていて、好ましい。 本体
は、口径;6m、高さ;8mで、高台がある受皿の外径は、13cm
です。禁煙ブームで需要減退のためか、掘り出し物価格でした。
[10B-2=2013.9]
蓋物のページ に、美麗な紙巻煙草・小物入れを掲載しています。
[七宝文の煙草盆セット]
紺朱緑茜で彩られた七宝文が、真に美しい灰皿と卓上ライターです。
灰皿の形状は、上記の緑彩唐草の灰皿と同一です。ライターの外径
は5cm、高さが7.5cmで、金色のカバーと胴体の七宝文との配色
の素晴らしさと相俟って、どっしりとした質感と火打石を叩く感触が、
とても心地良い。源右衛門さんのエネルギッシュな創作意欲を、強く
感ずる作品ですが、煙草を嗜まない拙宅では、上質な漆仕上げの箱
盆を生かして、和室のアクセサリーとして利用するだけで、申し訳な
い気持ちです。インタ−ネットオ−クションで、何とか落札致しました。
背後に立てかけた、フランジ直径が16cmの灰皿は、後になって早
い者勝ちのネットオ−クションで 運好く見つけて、蒐集出来ました。
[4I-1,10A-8 & 10A-33=2005.6 & 2019.2]