bishamonn
bluedish
「染付けの皿・鉢」
[ 写真をクリックされれば、拡大してご覧になれます。]
日本(にほん)の青絵(あをゑ)は、薬(くすり)の下(した)に 沈(しづ)み
たるが如(ごと)く見せるは、硝子(びいどろ)を用ひざる 故(ゆへ)にし
て、是(これ) 又(また) 適用(てきよう)の為(ため)に 勝(まさ)れり。
陶器・原典:国立国会図書館デジタルコレ
クション『日本山海名産圖會 5巻 [5]』より
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[章魚唐草の長方皿]
源右衛門窯の代表的食器の1つで、素描き章魚唐草が真に美しい。
文献2
-54頁に載っていて、何時かは蒐集したいと思っていました。
思いがけず、ネットオ−クションに出品され、デッドヒ−トの応酬合戦
の末、落札出来ました。見込みには端正で気品ある松竹梅、その周
りに章魚唐草、外周にはユ−モラスな龍・飛雲が描かれています。
長さ21.5cm、幅12cm、高さ4cm、どっしりとしていても 瀟洒な形状
には、風格があります。家庭料理には、贅沢すぎるかも知れません
が、当HPのアクセス20,000件到達を記念して、手に入れました。
[7B-30=2004.1]
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[斬新なデザインの小皿]
安価で手軽に使用出来る、紙やプラスティック製容器が蔓延する時代に
あって、400年を越える有田磁器を再認識し、人気雑貨商品に仕立て
ようとする西武デパ-トの野心的な企業戦略。 デザインオフィス nendo
のコンピュ-タグラフィックデザインによる90種以上の原形紋様を手書
きにする名窯の新たな挑戦。その中の2つの小皿です。息を詰めるよ
うな染濃作業を墨弾き技法で回避して、価格低減を実現されたようで
すが、伝統的な染濃模様の輝きと洗練された形状の美しさは、他に類
を見ません。源右衛門銘は、高台の内側に明快に筆書きされていて、
化粧箱も 白を基調として、凄くお洒落です。なお、左のお皿の外径は
11cm、高さは2.5cmです。西武・渋谷店の展示会で購入しました。
[7B-126,7B-127=2013.10]
nendo のコンセプトは、ume-play collection、即ち 梅小紋を再編集
した食器。その情熱を傾けた蘊蓄に、極めて興味をそそられます。
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[染濃・松林絵の深鉢]
厚みのある磁胎の内外周に、渋味のある染濃で松林が描かれている
清潔感溢れる堅牢な深鉢です。盛り付けられる料理を引き立てるよう
に、内壁の絵には淡い染付が使用され、11cm角の口辺はゆったり
と錆釉で縁取られていて、名窯の食器の原点を 垣間見る感じです。
高さは7.5cm、薄い高台がとってもいなせです。ネットオークション
で蒐集しましたが、老舗の割烹旅館で使用されていたとのことです。
[7A-94=2012.10]
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[染付・薔薇絵&梅小紋の六角形深鉢]
最大径11cm、全高7cmの六角錐形で、とても使いやすい深鉢で
す。中央のうつわは、外側面に染付で薔薇の絵が写実的に描かれ
ています。口辺の内側は、錆釉と染濃で縁取られていて、実に優美
です。薔薇が描かれている肥前磁器は珍しいと思い、
佐賀県立九
州陶磁文化館発行の柴田コレクション総目録を検索しましたら、万
余の作品にも該当品は皆無でした。ネットショップで見出して、蒐
集出来ました。左右のうつわは、以前ネットオークションで入手した
同形の紺朱・梅小紋の鉢です。ご参考までに並べて載せました。
[7A-78 & 7A-219=2010.10,2022-7]
[染濃・葉付桃紋の皿鉢]
右側の鉢は、対辺11cmの六角形・錆釉の口辺で、全高7cmの
深鉢です。双桃と複葉が、外側面と内面に、染濃で趣深く描かれ
ています。左側の皿は、外周が輪花で直径22cmです。見込みに
は、染付の折枝双桃紋が大らかに描かれています。外縁は錆釉が
施されていて、皿立て付でしたので、食器より飾り皿を意図され
たと思われます。佐賀で陶磁器販売を生業にされてこられた方か
ら譲渡して戴ましたが、昭和50年代に仕入れた作品とのことで
す。古来より、桃は長寿や魔除けの象徴と言われてきました。家
紋では珍しいようですが、やきものに関しては桃果紋、他の吉祥
紋や唐草との組み合わせ紋、折枝紋、器の形状等々、多用されて
います。双方とも、ネットショップで見出して蒐集出来ました。
[7A-226 & 7B-201=2024.6 & 2024.9]
孫悟空が天上界で不老不死の桃を食べて、下界へ追放された
中国のお話、イザナギノミコトが桃の実をなげて悪鬼を追い
払ったという伝承神話(古事記)は、とても興味深いですね。
「日本の家紋:桃」を、ご参照ください。
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[輪花小鉢・松絵と立波紋]
我家の食卓で、惣菜用の器として、最も出番が多い二つの小鉢です。
左は、見込の真ん中に宝暦(1751-1764)年代から流行りだしたと
言われる 五弁花紋を配して、染濃による激烈な立波と線画による四
方海が、精緻に描かれています。 口辺は、しっかり錆釉で縁取られて
います。後になって、源右衛門窯・HPの
「酒席揃」 に、載っているの
を知りました。口径は14.5cm、高さは5.5cm、外周囲の唐草紋も
美しい。右の梅形輪花の器は、内側には 趣深い松が、外周には 個
々に配置された松・竹・梅が、奥床しく描かれています。懐が深い形
状(最長径:11.5cm、全高:5.8cm)は愛らしく、使い勝手も素晴ら
しい。 両方とも、ネットオ−クションで競い、やっと蒐集出来ました。
[7A-184 & 199=2017.11 & 2018.7]
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[深/浅鉢・水草紋と蝶草花紋]
何れも源右衛門窯ならではの味わい深い紋様で、染付が冴えている
うつわです。水草紋の鉢は、高さ7.5cm,口径11.5cmの大きさで、
内側面や見込みにも同じ紋様が丁寧に描かれています。源右衛門窯
・窯元の売場で購入しました。左側の浅角鉢は、口径 約15cm角、
高さ 4.7cmの大きさで、古伊万里風の染付蝶・草花紋が、全面に描
かれています。見込みの中央に草花を配し、その周囲は八等分され
て、交互に蝶と草花が描かれていて清楚で美しい。こちらは、大勢の
方々が参加された インタ−ネット オ−クションで、落札致しました。
[7A-2,7A-35=1993.7,2006.1]
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[瓢箪絵の舟形鉢]
古伊万里のやきものにも、子孫繁栄や魔除け・厄除けなどの象徴と
して、盛んに用いられた瓢箪絵が、趣き深く内側面に描かれている
舟形の浅鉢です。外側面は、清々しい染付濃みで覆われています。
長さ15cm、最大幅9cm、高さ4cmの舟形は、とても品があって、
かつ頑丈な造りです。お客さま用の向付としても、重宝しています。
これも、熾烈なネットオークションを凌いで、何とか入手できました。
[7A-54=2007.4]
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[市松模様のうつわ]
何の衒いもない絵模様ですが、源右衛門窯の呉須の美しさが、素直
に引き出されている点に、とても魅了されます。また、フリーハンドで
描かれた升目が 磁器特有の冷たさを打ち消して、ほのぼのとした豊
かな気持ちにさせてくれる うつわです。浅鉢は、磁胎が厚くがっしり
した造りで、外形と深さは 約22cm,2.5cm も有り、使い勝手の
良い形状です。カップの口径と高さは、約9m,5.5cm、ソーサーの
外径は約16cmで、それぞれの口縁には、金彩が施されていて美し
い。湯呑みの外形と高さは、共に約7cmで可愛らしく、清涼感溢れ
る美しさが、充実した生活を演出してくれます。何れも、熾烈なネット
オークションで落札して、やっとの思いで コレクションに加えました。
[7B-51 ,9B-25 & 8A-20=2005.8,2007.5 & 2007.7]
市松模様(いちまつもよう)とは、江戸時代の歌舞伎役者、初代
佐野川市松が 舞台「心中万年草」で小姓・粂之助に扮した際、
白と紺の正方形を交互に配した袴を履いたことから人気を博し、
着物の柄として流行したことから、「市松模様」・「市松格子」・「
元禄模様」 などと呼ばれるようになった。 そのため、家紋など、
江戸時代以前から 存在するものは、「石畳模様」 と呼ばれる。
フリー百科事典(Wikipedia)より抜粋
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[皿鉢・初期伊万里写牡丹図]
両端は、外径13cm、高さ2.8cm、初期伊万里を意識した牡丹の花
が見込みに目一杯描かれている、使い易い小皿です。食卓に並ぶ
と気持ちがほぐれます。釉薬には、柞灰(いすばい)釉よりも緑みの
強い土灰釉を厚めにかけて、初期伊万里の雰囲気を表現されたこ
と、この紋様の銘々皿、取鉢、豆皿と共に、1981年から発売され、
現在も製造されているロングセラ-であること等、
金子昌司さんに
教えて戴きました。文献2・作品抄や文献3・食作品には、中皿が
掲載されています。 中央は、使い勝手の良い 初期伊万里写牡丹
図の中鉢です。
文献1
の No.117 に、同じ紋様の中皿が載ってい
ます。幸いに両方共、インタ-ネット オ-クションで入手出来ました。
[7B-28,7A-18=2003.11,2004.3]
「柞灰(いすばい)釉」については、源右衛門窯HPの工房
訪問
器ができるまで・施釉 を、ご参照下されば幸いです。
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[古伊万里風松竹梅図の小鉢]
渋味ある源右衛門窯特有の染付けの発色が素晴らしい、長径11.5
cm、短径10.5cm、高さ6cmの小鉢です。外側面には花唐草、内
側面には松竹梅,太湖石や草花、見込みには古伊万里の最盛期に
広まったと言う五弁花紋が描かれています。緩やかに拡がりを持つ
口辺は、錆釉で縁取られていて、四隅の装飾細工も好ましい。ネッ
ト オークションの同じ締切日時に、多数の源右衛門窯のやきもの
が集中して、どれを選ぶか すごく悩みましたが、この美しい小鉢に
のみ的を絞って応札して、何とか落札出来ました。文献1には、図
録 No.110 として掲載されていることを、後になって知りました。
[7A-77=2010.10]
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[茄子絵の皿鉢]
右は 直径20cmの中皿の見込み一杯に、二つの茄子が染付濃で
描かれています。茄子の輪郭は焼成前にハツられていて、源右衛
門窯の秘染が 潤沢に滲み込んでいる、独特な趣に魅かれます。
周囲の濃みを強めて、優美に 茄子を浮上らせた画法も好ましい。
外形:20cm、深さが 2.5cmあって、とても使い勝手の良い中皿で
す。左は源右衛門手濃みを背景に、愛らしい茄子を見込みと内側
面に散在させて 秀麗に描かれていて、外側面の真っ白い磁胎面
には、同柄の茄子が趣き深く描かれています。各辺15cm、高さ
5cmの角鉢は、食卓を 鮮やかに演出してくれます。どちらも、早
者い勝ちのネットオ−クションで、即 応札して、蒐集出来ました。
[7A-100 & 7B-101=2010.2 & 2014.1]
文献1・図録116には、同系統のお皿が、掲載されています。
[茄子&向日葵紋の中皿]
左のお皿は、茎と枝葉とともにバランス良く、江戸時代には高価だ
ったと言われる小振りな茄子が、丁寧に描かれています。最長径
が約17cmの輪花の外形で、深さも 3cm近くあって、浅いなます
皿と言った ところでしょうか。背面の外周に描かれている、唐草も
鮮やかで 素晴らしい。右は、無地面を半分残して、力強く向日葵
の花が描かれた、使い勝手が良い形状のお皿です。向日葵紋は
古伊万里のやきものでは 見かけませんが、当時の中国でも輸出
製品に限られて使われたようです。何れもネットオ−クションでど
うやら落札しましたが、深みのある呉須の輝きに魅了されます。
[7B-58,7B-60=2005.12 & 2006.1]
膾(なます)皿:18世紀後半から茶会席で用いられるようになっ
た、膾(魚・貝・肉や野菜を刻んで各種の酢で調理)用のうつわ。
呉須:染付の絵の具の原料。天然のコバルト化合物を主成分と
し、上に釉を掛け焼成すると藍青色になる。鉛釉に加え、上絵
の具の青としても用いられる。( 双葉社/陶磁郎用語集より )
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[七宝地紋・梅枝絵の変形皿]
おそらく高級料亭などのプロ料理人に愛用されてきた、最大差し渡し径が
21cm、全高2cmの五角の変形皿です。頑強な磁胎の内平面には、源右
衛門窯特有の深みのある染付で清楚な梅枝紋と七宝紋が描かれていて、
凛とした造形と絵模様に魅了されます。家庭の手料理でも、しっかり引立
ててくれます。何とかネットオ−クションを凌いで、運好く蒐集できました。
[7B-142=2015.11]
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[木の葉形・葉脈紋の中皿]
共に轆轤を用いない成形ですが、木の葉の形状や葉脈の絵付けで
は、対照的な二つの中皿です。 前置きのお皿は、長径15cm、短
径9cmと細長く、染濃によって葉脈が凛と表現されています。多数
の葉脈先端部が形作る、お皿の稜線の加工も精緻で美しい。背後
のお皿は、縦横共に15cmの丸っこい形状で、背面や高台の内側
まで 延びて描かれている、屈託がない素描の葉脈に、絵描き職人
さんの意気込みが 感じられて好ましい。前者はネットショップ、後
者はネットオークションで、目敏く見つけて蒐集出来ました。 双方
とも全高3cmで深さもあり、家庭用としても使い易い優品です。
[7B-81 & 7B-182=2007.3 & 2019.10]
葉脈は、葉に見られる樹枝状 或いは網目状の組織です。内部に維
管束が通っていて、茎の維管束と連結して水や養分を供給します。
染濃のお皿は、遊び心に富んだ、古代染付絵変り銘々組皿「貝・菊
・蝶・葉・桃」の内の<葉>であることが、後になって判明しました。
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[木の葉形・山水絵の大皿]
透明感がある澄んだ染付で、前面には山水絵、背面には葉脈が描か
れている、木の葉形の大皿です。優美な山水絵の中央部やや右下に
は、農夫と役牛が長閑に畑を耕していて、とても微笑ましく好ましい。
葉形と葉脈は、轆轤を用いない成形で形取られていて、長径、短径と
全高は、39cm/28cm/8cmで、肉厚もあり頑強な作りになってい
ます。背面には 三つの突起部が設けられ、安定感も素晴らしい。偶
然にも ネットショップで見い出して、即刻 購入しました。15%も価格
サ−ビスをして下さった ご出品者によれば、生前に こよなく陶磁器
を愛された、お祖父さまのコレクションの一つだったとのことです。名
窯の貴重な作品と思えるだけに、心して愛藏したいと思っています。
[7B-187=2022.3]
[染付輪花・錆釉縁の中皿]
左の中皿は、芙蓉割りの中央部に草花、その周囲に 蝶と草花が配置さ
れて、優美に描かれています。中央の花弁形の浅鉢は、蕪が写実風に
描かれています。何れも、周辺には錆釉の縁取りがされていて、染付の
紋様を、凛と引き立てています。家族旅行で 草津温泉へ出向く道中で、
夏期のみ開かれる、小粋な源右衛門窯軽井沢店を訪れ、購入しました。
その後、ネットオ−クションで落札出来た右のお皿には、活き活きした蒲
公英の絵が、力強く描かれていて好ましい。直径16cmの大きさです。
[7A-9,7B-21 & 7B-107=2002.8 & 2011.11]
[染濃朱泥・菊花紋の鉢]
中央の浅鉢は、外周が染濃みで美しく彩られていて、内側には淡い
は染付けで、清楚な菊の花が描かれています。最大径が18cm、
高さ 5.5cmです。厚手の磁胎による 菊花の外形は、どっしりとし
ていて、とても安定感があるうつわです。底はべたで、渦状の彫が
加えられ、銘は側面下に筆書きされています。周囲の深鉢は、最大
径が、それぞれ7cmと9cm、高さが4.5cmと7.5cmです。基本
的な構造は中央の鉢と同じですが、外周の鮮やかな朱泥に、目を
奪われます。数年前、 ネットオークションで落札しましたが、余りに
も身近で重宝に使っていて、ついアップするのを忘れていました。
[7A-27,7A-41&7A-45=2005.5,2006.8&11]
[菊花絵の浅鉢]
菊花形の各花弁の側面に、染付け濃みで菊の花を浮上らせた、中小
の浅鉢です。中鉢は、直径:17.5cm、高さ:4.5cm、花弁数:20
で、小鉢は、同じく7.5cm、3.5cm、10です。側面が底面に対して
垂直に立上っている、独特な造形からか、厚めの生地になっていて、
重量感があります。しっとりと落着いた絵模様に、口辺の錆釉も美し
い。お嫁入り道具の1つとして、源右衛門窯の食器を選ばれたご婦
人が、ネットオークションに出品されたうつわです。即刻 応札した小
生が、源右衛門窯のやきものを 蒐集していることから、開始価格で
譲渡して下さいました。他にも出品された、素晴らしい源右衛門窯の
うつわも、開始価格でどうぞとのことでしたが、資金難で他の人に渡
り、せっかくのご好意を無駄にしてしまい、申し訳なく思っています。
[7A-37=2006.5]
[染付濃 貝波紋の皿]
文献1 の図録112 には、同系の長方皿が 白黒で掲載されてい
て、二枚貝や巻貝が穏やかな波間に散りばめられた、古伊万里
風の素朴でメルヘンな文様に注目していました。中央の皿は、染
濃のためか 一見小さく見えますが、長さ21cm、幅は14.2cm
もあり、深さが 2.5cmあって使い易い形状です。口縁は錆釉で
きりっと引き締まって美しい。熾烈なネットオ−クションで入手し
ました。左右の小皿は、直径9.5cmの大きさです。図らずも、
ほとんど同じ時期に、ネットショップを通して、蒐集出来ました。
[7A-168 & 7A-170=2018.4 & 6]
[四海波のお皿・鉢]
源右衛門窯の最も代表的な しなやかで優美な紋様です。窯元や都内
のデパートで購入したり、インターネット オークションで 落札しました。
右端の浅鉢は、外径21cmで、表裏に彫刻が施されていますが、この
ホ-ムペ-ジのタイトルバックは、この紋様の一部分を利用しています。
[7B-1,2,5,6,7=1978.2〜2000.11]
[2つの山水絵の角鉢]
何れも深みのある呉須で丁寧に山水絵が描かれている角鉢です。左は
見込みの山水絵に加えて、内側面に縁起の良い蝙蝠紋と外側面に吉祥
の宝紋が描かれている、外径13cm,高さ3.5cmの浅鉢です。底面に
筆書きされた源右衛門銘の様子から 1960年代の作品と思われます。
右は 4つの外側面に趣き深い個別の絵模様が配置されていて、しかも
外周に沿った連続画になってます。 また、口辺の繋ぎ紋や円形の高台
など、とても心憎い作品です。1970年頃の製作と推定されます。大き
さは、外径11cm,高さ7.5cmです。どちらも共箱付5個組でしたので
ネットオークションでは、締切時間を大幅に越える 激戦になりました。
[7A-95 & 7A-96=2013.4 & 6]
[馬山水絵の楕円皿]
三頭の馬が、にこやかに会話を楽しみながら、のんびりと
屯しているようなユーモラスな染付の絵は、絵描き職人さ
んの遊び心満載で、正に古伊万里の神髄と言えるのではな
いでしょうか?・・。全世界の若者を魅了しているジャパン
コミックの原点を彷彿させるような絵に絆されて、ネット
ショップで求めました。長径:23.7cm、短径:11cm、
全高:2cm、厚めの磁胎による心地よい触感も好ましい。
[7B-196=2023.5]
「文献1」の図録No.85には、「古染付写山水馬図鉢」として、同系
紋様の大鉢が掲載されていて、丁寧な図版解説がされています。
源右衛門窯の平成14年度お年賀状の絵柄は、古伊万里資料館所蔵
の「景徳鎮磁器の豊かな感性が伝わる」この文様の高台皿でした。
[人物山水絵の長角皿]
頑丈な作りの長辺17.8cm、短辺11.6cm、深さ2cmの角皿です。
まっ平らな見込みには、やや黒味帯びた染付けで、蓑を着けた農夫が
ユーモラスな表情の牛や愛犬と一緒に描かれています。厳しい仕事が
終わって、ほっと一安心したひと時でしょうか、ゆったりした風情が感じ
られます。背景の風景も、長閑で趣があって好ましい。源右衛門銘は、
底面に彫られています。ネット オ−クションでは、共箱付きとあって、応
札者が10名を超える デッドヒートでしたが、辛うじて入手出来ました。
[7B-112=2012.3]
[岩波紋の長方皿]
荒波に洗われる岩は染付け濃みで、波は力強い線画で描かれていま
す。長辺と短辺は、各々24cm,16cm、高さは4cm あります。個性
的な染付けの紋様、程良い側面の曲率を持った隅切りの形状は、飾り
皿にしても雅味と気品があり、色々な料理に対しても使い勝手の良い
長方形の中皿です。過酷なネットオ−クションを通して、入手しました。
[7B-32=2004.1]
[2つの唐草絵皿]
源右衛門窯の染付けが美しく映える、2つの唐草絵のお皿です。左の
お皿は、窓絵に吉祥紋様の松竹梅を配して、窓絵を囲んだ背景には
素描章魚唐草が緻密に描かれています。外径16.5cm、高さ 3.3cm
のバランス良い形状で 質感も素晴らしく、外周の唐草や口端の錆釉
が、更に風格を高めています。厳しいネットオ−クションを通して入手
できました。右のお皿は、濃み筆捌きに思わずうっとりしてしまう、白藍
反転の優美な唐草が、描かれています。外径14cm、高さ 2.7cm、
ぽってりした輪花の造りになっていて、画像のように 可愛らしいお皿
です。夏季のみ開かれる 軽井沢店の最終日に訪れて、1枚しか残っ
ていなかったお皿で、他の源コレクション品と共に求めました。早朝、
開店準備でお忙しい最中、コンシェルジュの松尾さんには、色々な
ご親切や価格サ-ビス迄もして戴いて、楽しい思い出が増えました。
[7B-55=2005.9 & 7B-73=2006.8 ]
[章魚唐草の角皿]
木目細かく描かれた二様の章魚唐草ですが、角皿は 白藍反転で 唐草を
浮き上がらせ、極めて格調が高い紋様となっています。何れも 源右衛門
窯特有の呉須の美しさを、本当に際立たせる 紋様だと思います。章魚唐
草の他のうつわも、喉から手が出る 思いですが、安サラリーマンであった
小生には、高嶺の花で 手が出せないのが、玉に傷です。角皿は、仄かに
清粋な芳香が漂っていた、源右衛門窯・窯元の特売場で、購入しました。
[7B-4,7D-1=1993.7,2000.7]
[章魚唐草紋の輪花 & 長方皿]
上記の角皿と同様に、白藍反転の唐草模様が丁寧に手描きで描かれた輪花
皿と長方皿です。輪花皿は、口径19cm、全高1.5cm、見込み面は真っ平
で、唐草文様が輝いて美しい。長方皿は17.2cm×6.5cmの浅皿で、酒
の肴の盛り付けに好適です。どちらも半端物として、幸運にもネットオーク
ションで手頃な価格で手に入れることが出来て、気楽に愛用しています。
その後、外径8.5cm の粋な小皿も、ネットショップで蒐集できました。
[7B-194,7B-195&7B-199=2023.2,2023.2&2023.7]
,
[獅子唐草絵の長方皿]
手書きの極限を超えた精緻な絵模様、名窯の渋味のある染付けの素
晴らしい発色、隙の無い凛とした形状、何もかも現代陶芸の最上品と
言っても 過言ではないでしょう。16cm×14cm、高さ1.8cm の大
きさは、上記の章魚唐草絵の角皿と同じです。 ネット オ−クションで
は、6枚1組の出品であったため人気が沸騰して、多くのコンペチタ−
と競合することになり、やっとの思いで、入手することが出来ました。
[7B-103=2011.1]
[獅子花唐草絵の菓子鉢]
高さが 8cm、緩やかな曲面を持つ口径は26cmもある造形と、3頭の
獅子が配置された全面の精緻な染付花唐草絵は、とても風格があって
圧倒される美しさです。背側面にも、大らかに花唐草が描かれていて、
遊び心満載の菓子鉢です。この Webサイトが、開設15年目に入る記
念品として、デッドヒートなネットオークションを制して蒐集出来ました。
[7A-177=2015.6]
[染付輪花の中皿]
中央に 松を配置し、周囲に11面の花を あしらった、古伊万里の心を
ふんだんに盛り込んだ、最大外径15cm の中皿です。有田の名窯を
誇る、手のこんだ成形と手書きの筆さばきは、"お見事" と言う他はあ
りません。 また、呉須の気高い輝きに、すっかり魅了されてしまいま
す。 インターネット オークションで、辛くも落札して、入手致しました。
[7B-14=2000.11]
[エキゾチックな唐草紋の中皿]
右は 「黄褐彩唐草文」の中皿です。背面の円形輪郭線と銘にのみ
染を使用しているだけで、黄褐釉で四組の花唐草紋様が丁寧に描
かれていて、直径は17.4cmです。今までの作品には見られない
斬新な色調です。 左側の皿は、「染濃更紗手花唐草紋」の中皿で
す。上下左右に更紗手の唐花を配置して、それらを囲んで密集した
唐草を緻密に描き、深味のある染濃で浮き上らせて、とても気品が
あるお皿に仕上がっています。外形は18cm、高さが2.3cmで、
磁胎も厚く、とても頑強な造りです。インドが発祥の地と言われる更
紗、シルクロードを通して東西に運ばれて、夫々の国で独自の発展
を遂げたと言う、壮大なロマンが 背景にあるだけに、熟練した絵描
き職人の手による 絵模様は、見る人を魅了して止まない 美しさが
あります。どちらも、ネット オークションで、辛くも 落札出来ました。
[7B-98 & 99=2009.2 & 7]
[草花紋の扇形平皿]
染付けの 草花が、折り紙風の地文に、清楚に描かれています。深さ
が1cmある側面も、濃みで 丁寧に縁取られています。形状は 扇形
の中皿、源右衛門銘は 釘彫りです。全てに渡って、とても お洒落で
美しいうつわです。インタ-ネットオ-クションで落札し、入手しました。
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中央のお皿は、朱の濃みと緑彩が加えられ雅趣を増して、一層味わ
い深い作品になっています。これも彫り銘ですが、六代源右衛門さん
がしばしば遊びに行かれたと言われる、佐賀の旧家の方から、インタ
−ネットオ-クションを通して譲渡して戴いた、感慨深い愛蔵品です。
[7B-18=2001.11,7B-43=2005.5]
[梅地紋のうつわ]
中下のうつわは、把手を含まない高さ:4.5cmの可愛らしいミルク
入れです。白抜きの染付け梅小紋が、外周に描かれています。中央
のうつわは、一辺 約19cm の方皿で、内・外周,見込みに、同じ
梅小紋が描かれています。左右の小皿は、不均等な梅の花弁状の
形状で、厚みもぽってりしていて、民芸風な趣きがあります。何れの
造形も、繊細な心配りが隅々まで行き届いています。また、丹精を
込めて、石臼で摺り続けた呉須が醸し出す、凛とした美しさに魅了
されます。何れも、インターネット オークションで、入手出来ました。
[7B-16=2001.9、8C-2=2002.11、7B-33=2004.3]
[梅鳥紋の方皿]
上の真ん中の 約19cm角の方皿と同じ形状です。梅小紋と自由奔
放に飛んでいる鳥が、お皿の全体に散りばめられていて、正に和風
紋様ですが、深さが 約3cmあって、料理は、和・洋・中華の全てに
適合するので、とても重宝しています。また、飾り皿としても 利用出
来て好ましい。厳しいネットオ−クションで、何とか落札出来ました。
[7A-72=2010.4]
[青磁鷺紋の中皿]
仲良く身体を寄せ合っている 三羽の白鷺が、染濃みと白い磁
胎により、外連味無く清楚に描かれています。鷺は、拙宅の近
くを流れる野川でも容易く見ることが出来るような身近な存在
ですが、多くの神社で神の使いとして崇められています。鷺紋
は、神社の神紋に起因するものが多いと言われています。外
径 約14cm、全高3cm の小さな皿ですが、フランジの青磁
釉や背景の濃み足の妙味もあって品格があり、飾り皿として
活用しています。ネットショップで購入して 蒐集出来ました。
[7B-183=2019.12]
九州陶磁文化館 の重要文化財である、染付鷺文
三脚付皿(1690〜1720)も、三羽の白鷺が淡い染
濃みを背景にして、美しく丁寧に描かれています。
[孔雀牡丹紋の中皿]
渋みのある源右衛門ブルーにより、牡丹に囲まれて 太湖石に佇む
孔雀が、趣深く描かれている中皿です。古典的な画題と言える これ
らの吉祥紋を取り巻く唐草と繋ぎ文、側面に配置された宝紋や雲紋
も、味わいがあって好ましい。古伊万里を意図した厚ぼったい磁胎
と、重厚な作り(直径;19.8cm、全高;4cm)にも、心底 魅了され
ます。幸運にも、ネットショップで見い出して、即刻 購入致しました。
[7B-177=2018.12]
古代より中国では、孔雀は生まれながらにして、仏陀が唱え
た九つの徳(阿羅漢/正自覚者/明行具足者/善逝/世間解
/無上の調御丈夫/天人師/覚者/世尊 と言われてます)を
備えた瑞鳥として崇められ、百花の王とされた 牡丹ととも
に意匠化されて、広く工芸品などに適用されてきました。
[舞鶴絵の扇面皿]
大空を優雅に飛ぶ群れ鶴が、白磁の表面に源右衛門手濃により美麗に
表現されている平皿です。長径が 23cm、幅は12cm の扇形で、高台
も含む高さは2.7cmと、複雑な形状にもかかわらず安定な造りには、
さすが名窯の作品と感じ入っています。5枚セットで共箱付でしたので、
ネットオ−クションでは人気が集まり、やっとの思いで 入手出来ました。
[7B-111=2012.2]
[双魚紋の角皿]
中央は有明海のアイドル?「ムツゴロウ」、左右は日本名水百選の竜門峡の
清流を泳ぐ「真鯉」の双魚紋が、何の衒いも無く描かれている方皿です。中央
の皿の各辺は11.8cm、高さは2.2cmで同一です。干潟軟泥と清渓の対
比に着眼し、並載しました。双魚紋は古来より祖孫繁栄などを願う吉祥文様
であり、料理を食べた後に愛嬌ある魚の表情が現れる遊び心にも魅了され
ます。何方も ネットオ−クションの締切間際に見出して、蒐集出来ました。
[7B-17,7B-188=2001.10,2022.7]
[鮎絵の中&方皿]
両側の皿は、二尾の若鮎が 染付で活き活きと描かれている、一辺が
約12cm の方皿です。淡く清楚なブル−ラインの縁取りも好ましく、そ
れだけに爽やかで、夏季に相応しい、清涼感溢れるうつわと言えます。
5枚組の銘々皿で共箱付のためか、オ−クションは熾烈を極めました。
中央の皿は口径19.8cm、全高4cm、とても使い易い形状の中皿で
す。 お皿から 飛び跳ねてしまいそうな活気ある鮎と、口辺に施された
錆釉との調和が優雅です。古伊万里の再現を期されたのか、白磁上
釉の発色は温かみがあり、外側面には 定番の唐草紋が、趣深く描か
れています。 文献7 の 「古伊万里のすべて」 には、表紙と図番74
に同系皿が載っていて、江戸初期から 人気のある図柄です。また、
源右衛門窯HPの古伊万里ト−ク
[ 10枚の皿の物語 ]>第3話 の
「元禄時代の和文様の皿」の本文と写真4に、このお皿のオリジナル
である "延宝様式の染付鮎文のお皿" について、懇切丁寧な解説が
行われています。窯元に特注し購入された方から譲り受けました。
[7B-136 & 164=2015.7,2018.2]
[古染風・魚花紋のお皿]
桜と鯛の興味深い紋様と染付濃みの美しさに惹かれて、夫々のネット
オ−クションに応札して入手した、直径7.5cm、高さ2.6cmの小皿
と 一辺が17.5cm、高さ3.5cmの変形方皿です。源右衛門窯が、
高級料亭向け食器から一般家庭向け食器に販路をシフトした時に、嚆
矢となった代表作品とのことです。
[源右衛門窯 ONLINE SHOP] >
[源右衛門窯・家庭食器の変遷]をクリックされれば、懇切丁寧な説明
がされています。方皿の外周には、桜の花が散りばめられていて、高
台の周りの鋸歯紋にも雅趣があります。何れのお皿も、口辺はきりり
と錆釉で縁取られて品格があり、とても清楚で使い易いうつわです。
[7B-49 & 61=2005.7 & 2006.2]
[草魚紋の中鉢]
見込みに草花、内側面に活魚、口辺と外側面に繋ぎ紋が描き込まれ
た、エスニック色に富んだ中鉢(口径:19.7cm、高さ:6.2cm)です。
この魚紋は、陶器でよく見られますが、源右衛門窯の定番でないた
め興味津々で、ネットオ−クションに応札して、運好く 手に入れるこ
とが出来ました。添付されていた口上書によれば、タイ旅行で買い
求めた「鉄絵草魚紋鉢」をベ−スに、源右衛門窯で特別に製作して
戴いた記念品とのことです。名窯の秘染をたっぷり使用して 複製さ
れたこの中鉢は、とても使い勝手が良く活気が漲る器と言えます。
[7A-180=2015.8]
なお 口上書の日付は、「平成の年 拾年 五月吉日」となっています。
[GEN 銘・魚紋の中鉢]
ぽってりとした厚みのある磁胎に緑みがある土灰釉がかけられて、初期
伊万里の雰囲気を持つ、口径19cm、全高4.6cmの気品に満ちた中鉢
です。上品な形状と内側周辺に描かれた優美な魚文に魅せられて、ネッ
トショップで蒐集しました。底面に書かれた銘が、初めて見る"GEN"でし
たので 少々訝りましたが、窯元展示場限定の販売品と注釈があり、思
い切って購入しました。 メールで窯元さんにお聞きしましたら、1985年
から約5年間販売された、窯元店限定シリーズの1つで、現社長の
金子
昌司さん(GEN:社長の銘)の作品と知って、平成元(’89)年の作品を
令和元年に蒐集出来た"巡り合せ"もあり、正に欣喜雀躍の思いです。
[7A-212=2019.6]
[南蛮船魚紋の飾り皿]
中央の南蛮船の周囲に4つの魚を配置して、染付け濃みで浮き上ら
せた花を散らした、とても独特な絵模様が描かれた直径30cmの大
皿です。濃密な染付けで、決して 華麗な絵付けとは言えませんが、
がっしりした磁胎と合わせて、職人さんの心意気がストレートに伝わ
ってくる重厚なお皿です。高台に紐を通す孔が設けられていて、飾り
皿として造られています。珍品のせいか、ネットオ-クションでは人気
を集めて応札者が多くなり、落札するのに とても苦労いたしました。
[7B-94=2008.7]
[月鳥船絵の中鉢]
源右衛門銘の書体からしても、1950年代の製品と想定されます。
力強いタッチで鳥・船・波等を描いて、全体に濃みを掛けて 幻想的
な文様に仕上げられています。鉢の形も、ロクロで成形した後に手
を加えていびつ化されて、安らぎのある独特な雰囲気を醸し出して
います。長径14cm、高さ7.5cmの中鉢は、煮物や漬物を艶やか
に演出してくれます。口辺に2ヶ所、そげの手直しが在りましたが、
口端の繋ぎ紋と合わせて、かえって古き良き時代の面白味を感じ
ます。インターネット オークションで見い出して、入手出来ました。
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幸いにもその後、都内の料亭で見出された完品が、インタ−ネット
オ−クションに出品され、落札できました。追加して掲載致します。
[7A-30&32=2005.7&10]
[南蛮帆船絵の中鉢]
源右衛門窯・
古伊万里資料館 から 飛び出して来たような、とても
ユニ−クな紋様です。古伊万里は"紋様の宝庫"と言われています
が、それを裏付けるような大海原を航行する南蛮帆船の絵柄に魅
かれて、ネットショップを通じ蒐集致しました。抽象的に描かれてい
る人物は、水先案内人のようにも思えて痛快です。薄手の素地で
口径:15cm、全高:7cm、均衡が取れた形状は、真に 好ましい。
[7A-209=2019.3]
[吹墨み蟹図の方皿]
お皿から飛び出る程 躍動的な蟹が、吹墨みを背景に、染付で力強く
描かれている、使い勝手の良い 一辺12cmの角皿です。蟹は、有明
海岸と雲仙岳が一望できて、蟹グルメで有名な太良町・竹崎の”ガザ
ミ蟹” なのでしょうか...? また、吹墨みの手法は、源右衛門窯のやき
もの としては、珍しいと思いますが、砂浜を イメージされている?!
ようにも思えます。インタ−ネット オ−クションで、入手 出来ました。
[7B-20=2002.4]
[蓮池水鳥紋と兎図の長皿]
深みのある源右衛門窯の染付けに、心底から魅了される長皿です。
長径27.5cm、短径12cm、深さは約1.5cmで、使い勝手が良く
瀟洒な形状です。上は、蓮池に憩う1つがいの水鳥が、染付濃みで
美しく優雅に描かれています。外側面にも花絵が、染付濃で丁寧に
描かれていて、理想郷を彷彿させる楽園が、勝絶に表現されていま
す。下は、文献5D:源右衛門傳・日本の器の9番目に掲載されてい
る、兎図焼物皿です。兎を中心に配置して、取り囲む花唐草が丁寧
な筆運びで華麗に描かれていて、外側面の繋ぎ紋も好ましい。ネッ
トオ−クションを凌いで、これらを揃えましたが、十年余掛りました。
[7B-77 & 7B-158=2006.10,2017.6]
[兎絵のお皿]
中央の角皿は、一辺 約19cm の方皿で、見込みに吹墨みで浮き上
がらせた一羽の兎が丁寧に描かれています。初期伊万里を彷彿させ
て面白く、清楚で美しい。適度な大きさと深さ(約3cm)は、家庭料理
にもジャストフィットして、とても使い易い形状です。これはインタ−ネ
ット オ−クションで、求めました。左右の小皿は、磁胎の白さを生か
した2羽の可愛らしい兎を中心に配置して、淡い染付け濃みの波頭
と深味のある染付け濃みの背景が用いられていて美しく、中央の角
皿と対照的な絵付けとなっていて興味深い。直径11cm、深さ2cm
の小皿ですが、輪花の細工も精巧で素晴しく、毎日使っている お皿
です。夏季限定で混み合う、源右衛門窯軽井沢店で 購入しました。
[7B-53 & 62=2005.8 & 2006.2]
[跳兎絵の中皿]
周りの平縁の形状に特徴を持つ、直径18cm、高さ3cmの中皿で
すが、がっしりした磁胎と造りで質感も素晴らしい。筆の走りも滑ら
かに描かれた染付けの跳兎絵は、吹墨みの背景と相俟って、とて
も優雅で、心底魅了されます。源右衛門窯
古伊万里資料館に保
管されている、初期伊万里吹墨兎文中皿に思いを馳せながら、ネ
ットオ−クションで辛うじて落札して、入手することが出来ました。
[7B-83=2007.6]
源右衛門窯
古伊万里資料館 に保管されている、初期伊万里吹
墨兎文中皿を参照戴ければ幸甚です。ご一見を お奨めします。
[兎絵の飾り皿]
名窯の独特な渋く沈んだ染付の美しさが際立っている、兎絵の飾
り皿です。大胆な構図と 職人さんの息遣いが聞こえてくるような
緻密な線画で、孤高の兎が目一杯描かれて、背景の染濃のグラ
デ−ションも 味わい深い作品です。外径 25cm、高さ 4cmの大
きさで、高台には飾り紐を通す孔が設けられています。現在では
市販されていないだけに、ネットオ−クションは 真に熾烈でした。
[7B-122=2013.8]
後になってから、今右衛門古陶磁美術館 の古陶磁コラムを訪
問して、「染付月兎文」皿を拝見させて戴きましたが、この飾り
皿の兎絵のデザインの基本になっているようにも思われます。
[動物戯画絵の角鉢]
高山寺の鳥獣人戯画の甲巻き絵として、つとに有名な ユーモラスな
絵が、活力のある筆捌きで、内側面に染付けで忠実に描かれている
角鉢です。 屏風を意識されたと思われる特殊な形状と、見れば見る
ほど微笑ましい蛙と兎の表情や動作に とても趣があって、何処かの
高級料亭で使われていたと思われます。一辺が8.5cmの方形で、
高さが5.5cmと小振りですが、ネットオークションでは5個1組で出
品されましたので、人気が沸騰して ようやく落札に漕ぎ着けました。
[7A-81=2011.1]
[見込鹿絵の輪花大皿]
内側面には、松・竹・梅などが配置されて、見込には、蝶や小鳥と共
に思い思いに佇む鹿が、端然たる染付で趣深く描かれていて、桃源
郷を彷彿させてくれて楽しい。 外径:30.5cm、全高:5.5 cm の
大きさは、どっしりとして 質感が素晴らしく、丁寧に描かれている外
側面の花唐草だけでも、見応えがあります。ネットショップを通して、
共箱付で購入出来ました。おが屑で 丁寧にパッキングされていま
したので、おそらく1960年代の作品であろうと想定しています。
[7B-192=2023.1]
[染付・鶴&青磁・象の形皿]
染付・鶴の形皿は、長径:約14cm、高さ:約2.6 cmで、画像が
示すように、羽根を広げた鶴になぞって丁寧な成形が為されてい
ます。磁胎の白さを生かした頸部、染付けの線画と濃みが美しい
羽根と胴部、複雑な形状の高台と その周囲に描かれた松葉と唐
草、全てに亘って感嘆させられる古伊万里写しの作品です。保有
図書を検索しましたら、
九州陶磁文化館発行の柴田コレクション
総目録に掲載された、延宝時代や元禄時代のお皿に、該当品が
ありました。 青磁・象の形皿は、長径:約20cm、高さ:3cmで、
陽刻された造形が、優美な青磁釉で覆われていて、愛らしく高貴
な作品に仕上げられています。古伊万里に見られる象は、鎖国
時代で 職人さんの見聞が浅かったのか、奇抜な表現の作品が
多いようですが、このような観点の対比も興味深いと思います。
両方のお皿とも、ネットオークションで ようやく落札できました。
[7B-74 & 75=2006.9]
染付・鶴形皿は、「アメリカンエキスプレスが後援になって催され
た バ−リ−ハウス
コレクション展にて展示された、江戸(寛文
〜延宝)時代の皿を、1988年に源右衛門窯で複製されたもの」
で、アメリカン・エキスカンパニー・プレス日本が、創立70周年
を迎えるにあたり、記念の贈呈品として作製された とのことで
す。この説明書には、元皿の写真が一緒に添付していました。
[染付け牛の形皿]
長径が約16.5cm、高さは約 2cm、牛を形取って染付けで彩った、
5枚1組の珍しいお皿です。六代館林源右衛門さん直々の手による
素晴らしい出来映えの作品であるだけに、インタ−ネット オ−クショ
ンの応札合戦の加熱ぶりは、ものすごいものでした。このホ−ムペ
−ジの開設5周年記念品として、蒐集して掲載したいと言う強い気
持ちで参加して、何とか落札できました。館林源右衛門さんの枯淡
な筆致で、共箱の表には 「染付牛 皿」、 蓋の内側とお皿の底面に
は、「源」と筆書きされています。心をこめて、愛蔵させて戴きます。
その後思いがけず、全く同一形状で素描の牛絵の作品を、ネットオ
−クションで見出して蒐集追加しましたが、奇しくも丑年でした。
大きさは、いずれも 最大長:16.5cm、最大幅:9cmです。
[7B-70 & 185=2006.7,2021.9]
[葡萄紋の飾り皿]
古伊万里の伝統を汲む作風の葡萄絵が、心を込めて描かれている飾り
皿です。底面や共箱の裏書には、「源」の一文字が記されていて、六代
源右衛門さん直々の作品であると判ります。全面に名窯特製の
柞灰釉
が掛けられて、周辺には純金泥による優美な花弁繋ぎ紋が、丁寧に描
かれていてとても気品があり、見るほどに安穏な心情になります。外径
18cm、全高3cmの大きさも、気負いが無くて手頃です。幸運にも、ネ
ットオークションの締切り間際に見い出して、蒐集出来ました。共箱の
銘に付記された数字から、晩年(1987年、60歳)の作品と思われます。
[7B-191=2022.11]
[菊花紋濃の浅鉢]
菊の花弁が、雅趣ある 源右衛門手の染付け濃みを 背景に、白藍を反
転して、美しく 鮮やかに 描かれています。裏面には、華麗に しかも力
強く、清爽な唐草が、描かれています。外径が 20cm,深さは 5cm、
とても 品格があり、個性的で魅惑的な浅鉢です。インタ−ネットオ−ク
ションでも 人気が沸騰し、やっとの思いで 入手することが出来ました。
[7A-5=2002.3]
[染濃・道具尽くしの浅鉢]
日本全国、数多くの窯元が存在しますが、大工道具をうつわの紋様に
してしまう大胆な発想は、恐らく源右衛門窯くらいだと思います。花鳥
風月がこの名窯のメインテ-マと考えていただけに、この鉢がネットオ
-クションに出品された時は、ほんとうに吃驚しました。色々な道具が
染濃により美しく浮かび上がり、窓絵には唐草、梅小紋、葡萄絵が、
趣き深く描かれています。側面には、彩麗に七宝紐紋が描かれてい
ます。外径が 18.5cm、高さは 5.5cmで、均整のとれた上品な
浅鉢です。ネットオ−クションでも、美しくて珍しい紋様で スタイルも
好ましいため人気が集中して、ようやく入手することが出来ました。
[7A-68=2009.3]
伝聞によれば、源グループ発足20周年の記念として製作された作品
で、源コレクションの出発点である源右衛門文様と源グループ各社の
手技を支える道具を配して、業種を越えた交流が表現されています。
[染付・砂時計絵の中皿]
外径21.5cm、全高2.5cm、深さもあって使い易い、頑強な中皿
ですが、砂時計絵だけに、料理を盛るより飾り皿に適していると思われ
ます。砂時計は揺れや温度変化などに強く、海上での時間計測に重用さ
れたと言われています。ローマ数字が用いられていることから、輸出伊
万里の流れを汲む作品とも言えるでしょうが、独特の文様に魅かれて、
ネットオークションを凌いで、蒐集できました。なお、砂時計は、
砂
時計の誕生、輸出伊万里については、
古伊万里資料館をご参照下さい。
[7B-190=2022.10]
[染付・祥瑞丸紋輪花皿]
共箱に記載されている品名が、「祥瑞丸紋干支字見込」と書かれてい
るように、見込みの中心に舟遊びする人物紋を配置して、その周りを
外周に向かって、干支字紋、雷紋、色々な幾何模様で囲った8個の騎
馬絵の丸紋、そして輪花部分に卍繋ぎ紋が丹念に描かれている、外
径 22cmの染付輪花皿です。外縁の錆釉、外側面の染付葡萄絵も
優美です。全高が 4.5cm、適度な深さもあり使い勝手が良く、紋様
の揃い踏みのような絵付けと、凛として引き締まった作陶に 魅了さ
れます。熾烈なネットオ−クションに加わり、運よく蒐集出来ました。
[7A-198=2023.7]
[染濃・すすき絵の大皿]
墨弾き技法により、染濃・すすき絵が描かれている、外径27.5cm、
全高3.5cmの大皿です。大胆な筆運びと清澄な発色の染濃に浮か
び上がったすすきが、とても優美です。がっしりとした磁胎の作りにも
魅了されます。厳しいネットオ−クションを凌いで、蒐集できました。
[7B-184=2020.11]
[染濃・扇紋輪花の大皿]
古代より、扇は とても身近で粋な小道具であるだけに、柴田コレクショ
ンの中にも、扇形のうつわや 扇紋のお皿が、数多く見られます。この
大皿は、見込みの中央に唐花紋を配して、開いた扇が染濃により優美
に描かれていて、外径25cmの輪花には鉄釉が美麗に施されていま
す。早いもの勝ちのネットオ−クションで 目敏く見い出して、落札出来
ましたが、源右衛門手濃の妙味を実感出来る、素晴らしい作品です。
[7B-108=2011.11]
[染付輪花 刺身鉢]
精緻な稜角の細工を施した、8つの側面の窓に、明朝・中期〜清朝・初期の
青花を彷彿させるような、唐子と鳥の紋様が、趣深く描かれています。内側
面の雷紋,錆釉の縁取り,高台側面の唐草模様が、一層 魅惑的な器に、
引き立てています。外径14cm、高さ6cm の小振りな深鉢ですが、文献2
「源右衛門窯」の51頁に掲載されています。インタ−ネットオークションで、
幸運にも、掘出し物価格で、"図録物"を購入出来て、ほくそ笑む心境です。
その後、ネットオークションで 同系・小型の醤油用小鉢を入手出来ました。
[7A-10 & 7A-67=2002.9 & 2008.11]
青花:器面を飾る青い装飾文様(花に限らず、鳥,人物,山水等、全て)を言う。
文献9(青花磁器展)P17、 長谷部楽爾 氏 「青花と染め付け」 より抜粋。
[小梅散らしの浅鉢]
梅の花弁を形取った輪花縁造りの外形、可愛らしくて清潔感溢れる
文様で、とても魅惑的なうつわです。内表面と同様に、外側面にも丁
寧に小梅散らしが描かれています。最大径19cm、高さ4.5cmの
大きさは、とても用途が広く、重宝しています。この浅鉢も、インタ−
ネットオ-クションで人気が高く、ようやく落札することが出来ました。
[7A-33=2005.10]
[Tiffany源銘・草花紋の大皿]
牡丹などの草花が、洋風にしっとりと丁寧に描かれている、最大径
26cmの輪花大皿です。周辺は錆釉できっちりと縁取られていて、
Tiffany源 銘を伴って、とても風格があります。前保有者の ご説明
では、ロ−マ法王来日の晩餐会で、使用された物と同手とのことで
す。このTiffany源 銘の作品は、ネットオークションにも中々出品さ
れることがなく、出品されても競争が激しく、常に臍を噛んできまし
た。今回も ハンマータイムを大幅に超過しましたが、必ずや落札
する意気込みで、激戦を凌ぎ蒐集出来たのは、真に幸運でした。
[7B-161=2017.9]
[青磁掛分木の葉文の皿]
源右衛門窯の代表的製品:古伊万里風青磁掛分木の葉文洋食器揃い
は、文献1 によれば、昭和50年、ニュ−ヨ−ク・ティファニ−社と共同
で造られ、 「Tiffany 源」 のブランドで発表された作品とのことです。本
格的な洋食には、全く縁遠い拙宅ですが、お皿の優美さに惹かれて、
ネットオ−クションに参加して、求めることが出来ました。専ら飾り皿と
して考えていましたが、源右衛門窯HPでは、
[ テーブル コーディネート ]
の青磁のテ−ブルで、斬新で親切な説明がされていて、大変参考に
なり感動しています。因みに大きいお皿は、最大径が24.5cmで、
中心点から放射状に、きめ細かく彫られている、独特なべた底です。
[7B-52&54=2005.8&9]
[青磁雲波紋の浅鉢]
真に気品がある青磁釉に囲まれて、古伊万里風の空,飛雲,青海波の
紋様が、染付けで描かれた浅鉢 (直径 19.5cm)です。 源右衛門窯
のパンフレットの、裏表紙にも掲載されています。 源右衛門窯が、伝統
技術(専任の方が毎日、昔から使ってきた石臼で、呉須の原石を手で摺
り続けて居られるとのこと) に軸足を置いて、求め続けられた染付けの
輝きと、現代に再現された丸尾古窯系青磁の気高さが、融和された優
雅さは、他窯の追随を許さない、高い陶芸技術の賜物だと思います。こ
の浅鉢は、上段に掲載致しました 青磁掛分木の葉文の姉妹版と言え
ます。思いがけず、インタ-ネット オ-クションに出品され、過熱気味な
応札合戦でしたが、ようやく入手出来て、永年の念願が 叶いました。
[7A-12=2002.12]
[草紋の菓子鉢]
全面に、染付で清楚な草花が優美に描かれている、八角形の菓子で
す。最大径:21.5cm、全高:6.5cmですが、厚地の磁胎で頑丈に
作られていて、どっしりと落ち着いた趣に魅了されます。口辺の雲状
の繋ぎ紋と錆釉の縁取りが、更に気品を盛り上げています。ネットオ
−クションでは、大勢の方々が参加されて、辛うじて蒐集出来ました。
[7A-178=2015.6]
[花唐草紋の菓子鉢]
外周面に配置された6個の隅取方形窓に、発色の良い深みがある染付
けで、2種類の花唐草紋が各3つ描かれています。これらの窓を宝紋で
繋ぎ、その周囲は、精緻な小花地紋で埋め尽くされています。見込には
対峙した鳳と龍が、丁寧に描かれています。口径が20cm、高さは8.5
cmあって、とっても重厚で美しい菓子鉢です。「源右エ門」 銘は、高台
内に彫られています。製作年代は1960年代の前半と推定されます。
ネットオ−クションでは、ハンマータイムを大幅に延長する激戦でした。
[7A-83=2011.1]
[古伊万里写し芙蓉手の中皿]
見込みには仏手柑、その周囲には古伊万里の代表的な紋様が、染付
けで美しく描かれている、ネットオ−クションでは常に人気があるお皿
です。何回も応札に失敗を重ねましたが、ようやく競り落とすことが出
来た 念願のやきものです。外径が 20cm強、深さも 3cm近くもあり
ますが、とても軽くて実用的なお皿です。 文献1の図録96 に掲載さ
れていて、17世紀半ば オランダ連合・東インド会社により、ヨ−ロッ
パを主に、長崎の出島から海を渡った、明時代の染付け芙蓉手を模
した洋皿とのことです。インドネシアで見つかって、里帰りしたお皿を
手本に、形状や絵柄はもちろんのこと、筆運びの様子や上釉の質感
までも熟慮して、1976年に源右衛門窯で復元されたとのことです。
[7B-63=2006.2]
[芙蓉手VOC文字入中皿]
有田陶器市100回を記念して、源右衛門窯古伊万里資料館蔵の「染付
芙蓉手VOC(オランダ連合東インド会社)文字入中皿」が、文様はもとよ
り 陶土や釉薬まで吟味され、径=30.0cm,高=5.5cm の大きさで、復刻
されました。オリジナルの詳細は、
[古伊万里資料館・輸出伊万里]
を
クリックして下さい。また
文献2
-16頁 「V.O.C ルートでの輸出」にも、
詳しく説明されています。源右衛門窯HP事務局より 限定販売の連絡
を戴き、即刻応募しましたが、直ぐ 完売されたとのことです。このお皿
(シリアルナンバー:6/100)を手に取ると、染付芙蓉手の絵柄の美しさ
に魅了されるばかりでなく、歴史的な意義の重みを実感し、胸が熱くな
ります。また、このHPが大きく飛躍したように思えて、嬉しくなります。
[7B-24=2003.5]
VOC : Vereenigde Oost Indishe Compagnie
1602年に オランダで発足した、世界初の株式会社。設立当初の取締
役の大半が、当座会社の代表で占められていたので、連合の言葉が使
われた。1600年に設立された、英国の「東インド会社」とは相違する。
2003年7月1日、江戸開府 400周年記念シリーズ第3集「開国へ向
かって」のテーマで、80円切手5品種が発売されました。この内の1つ
が、
[ 染付芙蓉手VCO字文皿 ]です。
クリックされてみては如何でしょ
うか?同時に、参考記事が掲載されている、主なサイトを並記しました。
[ 陶磁器の歴史 ]、
[ 有田陶磁史 ]
[ 栗田コレクション 伊萬里名品選 No.076 ]